第5回 鶴間Rカフェを開催 ~研究交流と新たな知見の共有~
2025年7月2日(水)、第5回「鶴間Rカフェ」が開催されました。今回も保健学系の教員が集まり、研究に関する知見や情報交換が行われました。
まず、金沢大学先端科学・社会共創推進機構の樋口明弘特任准教授より、研究費獲得に向けた戦略や工夫について、具体的なアドバイスをいただきました。研究資金申請に携わる教員にとって実践的かつ有益な内容であり、多くの質問や意見交換がなされました。
続いて、リハビリテーション科学領域作業療法科学講座の太田哲生助教から「超音波検査をリハビリテーション評価・介入に導入する試み」と題して発表が行われました。
《発表概要》
近年の超音波診断装置の性能向上により、リハビリテーション分野での応用が注目されています。太田先生は、超音波検査の拡張機能の一つであるエラストグラフィを用いた研究を紹介されました。
- エラストグラフィ機能により、筋の硬さを非侵襲的に可視化できること
- 筋の等尺性収縮では筋硬度が増加し、ストレッチでは低下することを明らかにしたこと
- 嚥下関連筋についても形態評価および筋硬度評価が高精度で可能であること
これらの成果は、嚥下機能などを簡便かつ非侵襲的に評価できる可能性を示すものであり、臨床応用に向けた新たな展望を提示する発表となりました。