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第3回 鶴間Rカフェを開催 ~鶴間Rカフェでつながる—研究の新たな交流の場~

2025年2月5日(水)、拡大会議終了後に保健学の教員が集まり、第3回「鶴間Rカフェ」が開催されました。今回もコーヒーとスイーツが用意され、リラックスした雰囲気の中で研究について自由に語り合う場となりました。

 

発表者:医療科学領域・量子医療技術学講座 川嶋広貴 助教

テーマ:臨床的実用性を有した極超高解像度CTの開発

Development of ultra-high-resolution CT with clinical feasibility

内容:

CT検査では、X線の減弱を利用し、人体内部の構造を横断像として得ることができる。その目的は、病気の精査から経過観察まで幅広く、人体微細構造の描出を求められることも多い。CT画像によってどれだけ細かいものまで観察できるのかは、システムの幾何学的配置(検出器やX線管焦点の大きさ、その配置)に依存する。一般的に病院で使用されているCTシステムは、全身を撮影対象とするため、解像度を高めるには限界がある。一方で、マイクロCTのような高解像度に特化したシステムは、撮像視野が狭く、撮影時間も顕著に長いため、人体を撮影することは難しい。そこで、我々のグループでは、幾何学的配置を工夫し、臨床的実用性を有した高解像度CTシステムの開発に取り組んできた。

 

今回の発表では、開発システムについて、理論から現状の性能、応用例を紹介されました。

プレゼン後には参加した教員から侵襲性、コスト面、製品化の可能性、撮影部位に応じたマイクロCTの活用など、多岐にわたる視点から活発な意見交換が行われました。川嶋先生の研究に対する関心は高く、今後どのように発展していくのか、さらなる連携の可能性など未来への展望が広がる場になりました。

 

 

さらに今回は医療科学領域・量子医療技術学講座の 大野直樹 准教授による「Gravity MRIを使用した共同研究の紹介」についてのプレゼンも行われました。寝具メーカーの西川㈱との共同研究で開発されたクッション「Keeps〈キープス〉」が紹介され、研究の深化が革新的な技術開発と社会貢献に繋がることが示されました。また、産学連携のさらなる可能性が期待される内容でした。

 

 

鶴間Rカフェは、教員同士のつながりを強化し、研究や教育の新たなコラボレーションのきっかけを生み出す場として、今後も定期的に開催される予定です。次回のRカフェでも、さらなる発展的な議論が期待されます。

 

★☆ 今回のスイーツ ★☆

今回は林克洋教授のアイデアでイオンネットスーパーを利用し、バラエティー豊富なスイーツが揃いました。コーヒーはタリーズコーヒー金沢大学病院店からのデリバリーです。外は大寒波で配達員さんに感謝です。

※保健学系教授より